御陣乗太鼓(ごじんじょだいこ)

御陣乗太鼓2
<<由来>>
天正4年(西暦1576年)越後の上杉謙信は、能登の名城であった七尾城を攻略して「秋は軍営に満ちて 秋気清し 越山を併せたり 能州の景」と詠じ
その余勢をかって奥能登平定に駒を進めた。現在の珠洲市三崎町に上陸した上杉勢は、各地を平定し天正5年、破竹の勢いで名舟村へ押し寄せてきた。
武器らしいものがない村人達は、鍬や鎌まで持ち出して上杉勢を迎撃する準備を進めたが、あまりにも無力であることは明白であった。
しかし郷土防衛の一念に燃え立った村人達は、村の知恵者といわれる古老の指図に従い、樹の皮で仮面を作り、海藻を頭髪とし
太鼓を打ち鳴らしながら寝静まる上杉勢に夜襲をかけた。
上杉勢は思いもよらぬ陣太鼓と奇怪きわまる怪物の夜襲に驚愕し、戦わずして退散したと伝えられている。

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